天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

白粉花

紅おしろい

 おしろいばなは、夕方に花を開くので夕化粧とも呼ばれる。色には紅、白、黄、それらの組み合わせの染付けなどがある。メキシコ原産で、江戸時代にはすでに日本に来ており、実の胚乳を白粉の代用にした。俳句では秋の季語。白粉花と書いておしろいと読む場合もある。


      本郷に残る下宿屋白粉花   瀧 春一
      白粉花妻が好みて子も好む  宮津昭彦