天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ヌマエビ

箱根湿性花園にて

今日も一日、兵庫県三田の山中にいて、夕方、横浜に帰宅する。
 表題のヌマエビは、甲殻類ヌマエビ科のエビ。体長3cmくらい。本州、四国、九州、沖縄に分布し、淡水に棲む。胸脚は根元に副肢をもつ。釣の撒き餌にされる。



  道のべに水わき流れえび棲めば心は和(な)ぎて
  綏遠(すいえん)にあり       土屋文明

                    

この文章を打ち込んでいると雨が降ってきた。三日前の天気予報を当てにして雨傘を持ってこなかった。雨にぬれて帰ることになるのだろうか。裏の林で時鳥(ホトトギス)が鳴いている。


       さみだれや嗚咽してゐる時鳥


[注]鳥のホトトギスの漢字表記には、杜鵑、時鳥、子規、杜宇、
   不如帰、沓手鳥、霍公鳥、蜀魂 などとずいぶんたくさんある。