天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

安房崎灯台

安房崎灯台

 三浦半島城ヶ島の東端に位置する。安房の国と呼ばれていた房総半島を一望出来ることから安房崎の名前が付いたといわれる。この灯台東京湾をはさんで千葉県野島崎灯台に対する。地元の陳情により1962年に設置された。
灯塔高:11.5 m、光度:2,000 cd、光達距離:約19 km、灯質:単閃白光(4秒に1閃光)とのこと。




  闇ふかき秋の夜長の明けぬればかぼそくなりぬ蟋蟀のこゑ
  島に棲む野良猫さらに増えてをり芝生ベンチに日がな寝そべる
  目があへば条件反射に鳴きにけり目脂ためたる白き野良猫
  野良猫のさらに増えたる城ヶ島毛並けがれてまなこ濁れる
  岩を食む波の白さに劣らざり秋ふかみゆく安房灯台
  灯台へひときは細き道は見ゆうすもも色の貝殻の浜
  房総に向かひて並ぶ釣舟の旗はためけり城ヶ島