天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

皮剥

真鶴岬・魚座にて

 フグ目カワハギ科の魚。腹鰭は退化して1本のとげになっている。皮が硬く厚いので剥いで調理する。ハゲの名もあり。特に肝臓が美味で好まれる。フグの刺身のように薄く切って皿に並べ胆酢につけて食べたり、煮付にして食べる。


  鮟鱇に代へて皮剥の鍋を食ふ吝(けち)には
  あらず老養のため        岡部文夫       


  カワハギが口尖らせて寄りきたりレンズ見つむる水槽の壁