天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

棟方志功記念館

棟方志功記念館

 校倉造を模したこの建物は、棟方志功文化勲章受章を記念して建てられたもので、1975年11月に開館した。青森市松原二丁目一の二にある。館内受付の横で「彫る」という映画をビデオで見せていた。40分弱の作品だが、棟方志功のキャラクターがよく描かれて感動的であった。いくつもの賞をとったようだ。DVD版を2万4千円で売っていたが、我輩には高価にすぎた。


  まろび入る池に出会ひしオモダカの花に決意す画家に
  なること


  見えざれば版木に顔を伏せて彫る和紙のこよりを鉢巻にして
  旅をきて迷ふことなき手さばきに次々描きし大和まほろ
  青森をみはらす墓地を購ひてゴッホの墓に似せて作りき
  珍しき朴判椿の花ふたつ小瓶に挿せり志功の館
  両端に菩薩微笑む棟方の十大弟子の六曲二双