天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

善知鳥(うとう)神社

うとう神社

 青森市が昔、善知鳥村と言われた頃、善知鳥中納言安方が奥州陸奥之国外ヶ浜鎮護の神として、天照大御神の子の三女神を祭った事に由来している。第十九代允恭(いんぎょう)天皇の時世(412年〜453年)のこと。その後の詳細は知らないが、約4百年後に坂上田村麻呂の東北遠征の大同二年(807年)に再建されたという。なお、陸奥国外ケ浜にいた鳥の名前であり、親が「うとう」と呼べば、子が「やすかた」と応えた、という伝説もある。
 翌日の土曜日は帰京の日だが、朝から雨が降った。これではせっかくの弘前の桜見物も台無しであろう。既に前日の快晴の日に見ている我々は、まことにラッキーであった。


  魚にもメタボの病ありにけり善知鳥神社の池の鯉たち
  帰る日はMLBのテレビ見るチェックアウトの時遅らせて
  辛夷咲き白のかがやきひろげたり冬枯れ色の山のはざまに
  「はやて」はや速度あぐれば窓にくる雨は斜めに走り
  つるかも


  新緑の萌えたつ山をけぶらせて雨しきり降るみちのくの空