天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

穴子

片瀬漁港にて

 アナゴ科の魚の総称。初夏に産卵。幼形は、鰻と同じレプトセファラス。成魚は、全長60cmに達する。夜釣りで捕える。てんぷらや寿司ネタとして美味。東北、北陸ではハモと呼ぶらしい。関西で椀種、照焼、湯引などで珍重されるハモとは別種。こちらのハモは、ハモ科の魚である。


  生きている子鯖の鰓をつらぬきて穴子は褐色の腹をうねらす
                     川合雅世
  君と食む三百円のあなごずしそのおいしさを恋とこそ知れ
                     俵 万智