天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

紫陽花の歌(4)

横浜市俣野別邸庭園にて

 紫陽花は七変化という別名があるほど、色合いが様々に変っていく。それ故か、花言葉には次のようものがある。「移り気」「高慢」「辛抱強い愛情」「美しいが冷淡」「無情」「浮気」「自慢家」「変節」など。よって紫陽花を贈り物にする場合には、よくよく考えること。紫陽花を売っている花屋さんは少ないのでは?売っている花屋さんでも、贈り物ですか?花言葉をご存知ですか?
と聞いてくれるかも。


  打たれても耐えて根強く混濁の世に色合わせ紫陽花咲ける
                    秋葉静江
  あじさいの花がもの言いたげだ人間のことか神のことか
                    宮崎信義
  紫陽花の葉群さはさは勢ふと笑まふがに花の紅(あか)く
  生(あ)れきつ           吉田宗一郎


  紫陽花は花の重みにしないつつなお瑠璃紺青の色を増しゆく
                    中井慶子