畳(2)
畳には縦横比が2:1になっている長方形の一畳サイズと、これを横半分にした正方形の半畳サイズの2種類がある。サイズは部屋の寸法に合わせて注文生産されるので、一定していない。ただ部屋の間取りには、京間、中京間、江戸間、団地間などが普及しているので、通常それらに合せられる。基本的なサイズは、3尺×6尺(910mm×1820mm)。
相撲とる子等を叱れと来り言ふ妻よ幾年ぶりの畳ぞ
山本友一
ひとりなる畳の上に伏すときにポケットより落ちぬ印
と財布が 近藤芳美
わが部屋の畳の上にかなしかる夕日さすころ渋谷にぞいる
岡部桂一郎
畳の上明るみわたる昼の日に読みてくるめく罪業の意味
河野愛子
勤めなきひと日とおもふ目覚めには畳を掃ける音ききてゐる
上田三四二