天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

浜松・新居関所

新居関跡にて

 大学時代の同窓会で今年は、浜名湖弁天島にホテルをとった。ホテルにチェックインするまでの時間を新居関所跡や舞阪宿跡を訪ねた。
JR新居町駅から関所跡に行く途中に種田山頭火の句碑があった。「水のまんなかの道がまっすぐ」。新居の関所跡には建物が残ている。主要街道の関所建物としては、唯一現存する建物という。役人の人形を並べた座敷が復元され、小学生たちが先生から往時の関所の仕事内容につき説明を受けていた。関所跡の庭には炭太儀の句碑「木戸しまる音や新居の夕千鳥」があった。
 隣の資料館には、火縄銃や高札、貨幣、生活用品などがものものしく展示され、当時の様子を生々しく感じることができた。なお新居は荒井とも書いた。


  広重の浮世絵プレート並べたる橋を渡れば新居関跡
  広重と豊国ふたりの筆になる荒井関所の女改め
  男装の出女と見る関所婆裾からげさせ付け根をのぞく