ご報告 蜘蛛の囲
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天野 翔(秋田興一郎)
蜘蛛の囲
近所にある俣野別邸庭園を散歩していたら、この時期は蜘蛛の巣がやたらに目立つ。デジカメに撮ろうとするのだが、焦点が合いにくくうまく撮れない。あちこちで立ち止まりさんざん苦労してやっと下の一枚が撮れた。「蜘蛛」「ささがに」については、従来の記事で何度も取り上げた。
再確認しておくと、俳句で蜘蛛は夏の季語。「ささがに」は蜘蛛の古名。また、蜘蛛の糸を意味する。「ささがに」は、「くも」にかかる枕詞でもある。「蜘蛛」の語源は朝鮮語の「くむ」という。
蜘蛛の囲の主人おどろく落葉かな
蜘蛛の囲にかかりて尽きる虫の生
ささがにの主それぞれ陣取りて虫とびくるを朝光(あさかげ)に待つ
庭園に青空市場の開きたりキャベツひと玉買ひて帰りぬ