天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

桜狩りー大岡川

大岡川プロムナードにて

大岡川プロムナードは、昨年も訪れた桜の名所である(2017年4月11日のブログ)。今回はずいぶん早い時期になったが、満開で川には花びらが散っていた。
横浜の地下鉄ブルーライン弘明寺駅で降り、大岡川沿いに下流方向に歩いて、岸辺の桜並木を見て歩いた。プロムナードは、黄金町駅の先まで続くが、大変な距離である。川辺を歩くのは早々に切り上げ、弘明寺境内に入って休んだ。裏側の桜が美しかった。
弘明寺真言宗の寺で、瑞応山蓮華院と号す。養老5年(721年)にインドの善無畏三蔵法師が仏教を広めるため日本に渡来した折に開創されたといい、その後行基が全国行脚の際に観音像を彫ってこの山の草庵に納めた、と伝える。


     大岡川岸辺に桜つらなれる
     花蔭に屋台のならぶ岸辺かな
     平日は老人多し桜狩り
     弘明寺の堂宇ゆかしき桜かな


  幹枝の黒きに力みなぎりて桜咲きたり花の白雲
  さくら咲く岸辺歩きて混み合える商店街の先へ 弘明寺
  弁財天、閻魔大王、奪衣婆 並びて見やるこの世の桜