天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

スポーツの歌ーボクシング(2/2)

  膝震え脳髄震えてゴング待てば恐怖というはつね鮮しき

                     谷岡亜紀

  未来とふ今日も見えざる敵のゐてひたすらわれはシャドウボクシング

                     本田一弘

  痩身のボクサーとして打たれおり打たれ強きという強さあり

                     浜田康敬

  万の葉の色(いろ)葉(は)のにほふ街並にボクシングジムまたひとつ殖ゆ

                    春日真木子

  幾たびのアッパー喰らう顔面のゆらぎ歪めど立ち直りゆく

                     水野久子

  二ン月の翠滴り今我はワン・ラウンド終へしボクサー

                     押切寛子

 

シャドウボクシング