天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

大場城址

大場城址公園

 藤沢市の桜の名所のひとつになっている大場城址公園は、平安時代末期に大場氏が拠点とした台地である。室町時代中頃には太田道灌が本格的な築城を行ったと伝える。その後、北条早雲が攻略し小田原北条氏の支配下にあったが、豊臣秀吉に滅ぼされた後、廃城になったという。築山、裏門、二番構、駒寄などの地名から、かなり立派な城郭であったと思われる。こうした説明が公園の中の立札にある。
ソメイヨシノヤマザクラの木々の他に、メタセコイアマテバシイケヤキ、ミズキ、シラカシクヌギ、万作などを見る。藤棚も数箇所ある。
この公園にくる小鳥には、コジュケイカワラヒワムクドリオナガホオジロヒヨドリメジロハクセキレイ、ニホンキジ、キセキレイ、シジュウガラ、ウグイス、キジバト などがいるという。啓蟄の今日は、ムクドリホオジロハクセキレイ、シジュウガラ などを見かけた。
ここの台地には、縄文時代弥生時代から人が住んでいたらしい。


      啓蟄や芝生に赤きボール蹴る
      啓蟄や台地にのこる穴居跡
      啓蟄空堀跡に落葉積む


  行儀よく昼食をとる園児らの赤き帽子の城址公園 
  園児らは赤き帽子に青き服芝生の上を駈けまはりたり
  かばん皆広場の隅に集めたり食事終はりて黄色まぶしき
  冬枯れのままに清しき桜木の高き梢にシジュウガラ啼く