2008-09-28 水引の花 タデ科の多年草。八月頃から十月にかけて枝先に細長い軸を伸ばし、赤い小花を穂のようにまばらにつける。白花のものを銀水引、紅白のまじったものを御所水引という。 わが二十(はたち)町娘にてありし日のおもかげつくる 水引の花 与謝野晶子 草の葉に風は吹かねどなよなよと紅ゆるる水引のはな 土屋文明 目覚むれば病臥のわれをさしのぞくかぼそき朱の みづひきの花 上田三四二 等閑をむしろ娯しむ中年に金水引の花のかがやき 伊藤一彦