天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

泉ノ井

泉ノ井

        

 鎌倉十井の一つ。横須賀線を背にして浄光明寺門前の道を100mばかり進むと左手路傍にある。扇ガ谷二丁目十八番地にあたる。比較的原形がよく残されていると説明されているが、原形を見た現代人などいない。どこかの古い文書にこの井戸の形が描かれてでもいるのだろうか。
 井戸の上には椿の白い花と赤い花が咲いていた。


      縁にふたつ水面に二つ白椿

  蓋をせぬ水深あさき泉ノ井水のきよらを今にとどむる