天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ムクドリ

東京ディズニーランドにて

 ムクドリ科の留鳥。全国に分布する。公園、農耕地、河川敷、住宅地などに生息。リャーリャーキュルキュルとにぎやかに鳴く。顔の一部と腰、尾羽の先端が白くて目立つ。白頭翁とも言う。俳句では秋の季語。東京ディズニーランドやディズニーシーの構内には、客が残す食べ物屑に、雀や鳩やムクドリが人を恐れず寄ってきて食べている。


    久闊を叙し椋鳥を共に仰ぐ      富安風生
    椋鳥や天上すでに北の音       中澤康人
    椋鳥(むく)の群ポプラ一樹にをさまりし
                      白幡千種


  群れ群れて空飛びめぐる椋鳥は向変ふる時かがやきにけり
                      半田良平
  桜桃の赤みそむる可愛くて醜のむくどり食はずに居れぬ
                      斎藤 史
  あなどられやすきおのれか椋鳥が戸袋に巣を懸けはじめたる
                      杜沢光一郎