天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ミンミン蝉

二宮町吾妻山にて

 日本の特産種の蝉で全国に分布する。幼虫は地中に7年間を過ごすという。黒地に緑紋があるが個体変異が多い。体長は62mm内外。外見だけではつくつく法師と見分けがつきにくい。大きさや声の違いで判別できる。


  あかつきにみんみん蝉の競ふこゑ今日は今日する仕事をぞ思ふ
                       土屋文明
  草よ木よ人も従へ黙れよとみんみんいよいよ力入れて啼けり
                       前川佐美雄
  みんみんはあたりを圧さへ啼き澄めば夏草のなか従ふほかなし
                       前川佐美雄
  みんみんの「み」までを鳴いてなきやみし蝉がこの木のてっぺん
  に居る                  井川京子