江の島サムエル・コッキング苑
日本で3番目に古い植物園。明治13年、横浜在住のアイルランド人貿易商のサムエル・コッキングが、江島神社(現在)の菜園敷地3800坪を買収し、明治15年に 植物園として開園した。大正12年の関東地震により、荒廃したが、江ノ島が昭和22年に藤沢市に編入されたのを機に、藤沢市は江の島の観光地開発に乗り出した。昭和23年には、植物園の跡地を買収、その後「藤沢市立江ノ島熱帯植物園」を開設した。名称などの変遷を経て、現在に至っている。
笹鳴の姿は見えず笹うごく
突堤に水面すれすれとび来たる海鵜は朝の食餌すませて
海坂に白波のたつ箇所あらば水面の下の礁を想へ
手拭に魚をつかみて針はづしリリースしたり江ノ島の朝
みち潮の時きたるらし釣人の足場に立てる飛沫の高き
名を書ける三つの墓石残れども音信不通神社の敷地
江ノ島に根を張り高くそびえたり南洋杉のクックアロウ
カリア
原産地はニューカレドニア キャプテン・クック発見の
クックアロウカリア
珍しき椿「卜伴」唐子咲き産地は江戸とあれば戸惑ふ
見上ぐればめくるめくほどオキナヤシ青空指してなほも
伸びゆく
五穀断ち木の実のみにて生活の木食行の洞窟がある