天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

なでしこジャパン

藤沢駅にて

 7月17日から18日にかけての夜は、まさに熱帯夜。節電を心がけてエアコンは付けず、部屋部屋の窓を開けて扇風機を廻して寝るのだが、全く効果なし。胸かきむしりながらウトウトしているうちにカーテンが白んできた。「なでしこジャパン」は、どうなったかと起き出してテレビを付けた。それからの推移を歌にしてみた。


  寝苦しき夜白みたり起き出でて「なでしこ」いかにと
  テレビつけたり


  画面には0対0とありければ後半戦から目を凝らしたり
  わが後に妻も起き出で観戦すテレビの前に二人ならびて
  日本の期待背負ひて躍動す女豹のごとき若き肢体は
  観戦のテレビの前に熱くなり宇治金時の掻氷食ぶ
  もうだめとあきらめし時同点のゴール決めたり延長戦へ
  延長戦にても先制点とられあきらめし時同点ゴール
  PK戦ゴール防ぎて日本の優勝決まり涙ながるる
  感激の涙ながせるわが顔を妻は横眼にぬすみ見るかも


  「がんばろう日本」と書きし日の丸をうち振りめぐる
  選手、監督


  日本が割れんばかりに歓喜せり十八日の朝明くる時


  あきらめの早きをふかく恥入りぬ「なでしこジャパン
  の戦ひぶりに


  菅よりもオバマが先に祝福すアメリカに勝ちし
  なでしこジャパン



  八時半「なでしこジャパン優勝」の号外もらふ藤沢駅


  ねばり強く総理の椅子にある人はなでしこジャパン
  誉め称へたり


  号外を写真に撮りて朝詠みし歌を揃へてブログに送る