天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

石楠花

鎌倉・長谷寺にて

 ツツジツツジ属無鱗片シャクナゲ亜属、無鱗片シャクナゲ節の総称。主として北半球の亜寒帯から熱帯山地までのきわめて広い範囲に分布している。ネパールの国花。花言葉は「威厳、荘厳」。


     石楠花に手を触れしめず霧通ふ    臼田亜浪
     石楠花に躍りゆく瀬や室生川    水原秋桜子
     よべの雨とどめず山の石楠花は    島谷征良
     白石楠花夜になり夜の白さなる   加藤知世子


  梅、石楠花つぼみたしかにはぐくみて冬日に光る励まされをり
                       宮 柊二
  眼を凝らしみる石楠花の群落をたちまちおほひ霧移りゆく
                       宮島金作