天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ポインセチア

大船フラワーセンターにて

 今日からいよいよ師走。花屋の店先でこの花を多く見かける。トウダイグサ科トウダイグサ属の常緑性低木。原産地はメキシコなど中央アメリカ。その名前の由来は米国初代のメキシコ公使であったJ・R・ポインセットからきているという。日本には明治時代に渡来、その赤い色からショウジョウボク(猩々木)と名付けられた。


     ポインセチアの真つ赤をもつて祝福す  山崎ひさを
     寝化粧の鏡にポインセチア炎ゆ     小路智寿子
     ポインセチア神父に午後の憩あり     藤岡晴丘


  美しき花かとも朱にきはまりしその葉を見ればあはれ
  ポインセチア              宮 柊二


  丈高くポインセチアはありにしを声もあげずに枯れて
  しまひぬ                大西民子


  ポインセチア灯火に赫し直情は鬱没として色に出にけり
                     蒔田さくら子
  保護色と思う心の色であるポインセチアの赤を着て会う
                       俵 万智


 個人的な好き嫌いを言えば、この花は見るたびに主張が強すぎて造花のように感じられ、私の感性には合わない。