天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

黄鶲(きびたき)

ジョウビタキ・横浜市の舞岡公園に

 ヒタキ科の鳥。アジア東部に分布し、日本には夏鳥として渡ってきて、全国の落葉樹林に棲む。


  群鳥(むらどり)の群がり来る合間(あひま)合間に黄鶲は
  ただひとつのみ来る           土屋文明


  小綬鶏(こじゆけい)の遠退(ぞ)きゆけば移り来て近く啼き
  つぐ黄鶲のこゑ             大岡 博


  朝六時 キビタキの鋭(と)き声放ち野鳥掛時計部屋を森にす
                     浜田蝶二郎
  摘みて来し田芹(たぜり)の中に混りある鳥の羽毛(うもう)は
  黄鶲のもの              道浦母都子