天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

城山かたくりの里

相模原市城山かたくりの里にて

 相模原市緑区川尻にある個人所有の山林にかたくりが群生しており、この季節になると一般公開される。毎年出かけて見に行っている。かたくりだけでなく、雪割草、岩うちわ、猩々袴、ミツバツツジ、箒桃、キブシ、一華、辛夷 などが咲いていて見栄えがする。今回は特に箒桃の樹林が見事であった。右の画像に示す。なお、かたくりの花色には、黄や白もある。


     里山にかたくりの花なだれ咲く
     花桃の樹林一望丘に立つ


  乗客を詰めに詰め込み発車せるバスの行き先かたくりの里
  花桃も今さかりなる里山になだれて咲けるかたくりの花
  辛夷大樹が咲ける入口に五百円払ふかたくりの里
  雪割草、猩々袴、節分草目立たず咲けるかたくりの里
  かたくりの花の間に人知れず咲きのこりたる黄の節分草
  かたくりの花咲く丘を駈けめぐる復路のバスの混むを怖れて