天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

愛知県半田市の力石

岩滑中町の八幡神社にて

 今年の同窓会は愛知県の知多半島での開催となった。同窓会といっても大学同期の7、8名が集まるにすぎない。午後二時に知多半田に集合する前に、高島先生の著書『愛知の力石』を見て、半田市の二カ所を訪ねることにした。初めに岩滑中町の八幡神社に行った。近くに童話作家新美南吉の生家がある。


     力石ふたつをめぐる落葉掻


  本殿を正面に見てみぎひだり参拾五貫と参拾弐貫
  力石ふたつ据ゑたる境内に子らとあそびし新実南吉
  南吉の童話にありや力石八幡神社にふたつ鎮まる


 二番目に、成岩本町・公民館の力石を目指して、Googleの地図に沿って歩いて捜したが、集合時間が迫り、見つけることが出来なかった。
 同窓会のメンバーがそろったところで、國盛の「酒の文化館」を見学し利き酒もして、次の場所に向かうべく、自動車を寄せたところが、たまたま東本町の業葉神社の駐車場であった。そこには「伝説の力石」が、赤い祠の中に注連縄かけて納められていた。


     しぐるるや斐芽(ひめ)の祠の力石


  江戸の世に据えられしとふ力石 子安、子宝、安産に効く
  いつしかに赤き祠に納めらる女陰の形の力石はや