天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

鎌倉扇ガ谷「八坂大神」の力石

八坂大神の力石

 鎌倉にある力石は、四日市大学・高島教授の御著書により、すべて見て来たはずだが、先日、高島先生から、あらたに表題の力石のご連絡を頂いた。先生は、ブログ「杜を訪ねて」    
http://komainumeguri.blog.fc2.com/blog-entry-2206.html
をご覧になった、とのこと。寿福寺の横なのでさっそく訪ねてみた。境内に確かに右上の画像のように、ふたつの力石が置かれていた。由来や重さなどを書いた札などは、周辺に見当らなかった。大きさを測ってみると、奥の石が、たて:70cm、よこ:42cm、高さ:35cm。手前の石が、たて:45cm、よこ:40cm、高さ:30cm であった。
「八坂大神」の由来は、要約すると次のように紹介されている。
 建久3年、相馬次郎師常が自分の邸内に守護神として京都祇園八坂神社の神を勧請して崇敬したのに始まる。相馬天王とも称するのはこの事情による。いくつかの場所を移動した後、現在の地に奉遷する。独特の六角神輿は宗社である京都祇園八坂神社の形を伝承したもの。明治維新神仏分離令により八坂大神と改称、明治6年に村社に組み入れられた。
 なお神社の様子は、上の「杜を訪ねて」をご覧いただきたい。


     頭を垂るる鬼百合赤き朝かな
     炎帝の顔のぎらつく雲間かな
     炎帝が見下ろすふたつ力石
     汗ぬぐふ八坂大神力石
     朝涼の鏑木清方記念館
     百日紅トルコに起るクーデター


  椨の木の木陰およばぬ境内に力石ふたつ熱き日を浴ぶ
  それとなくふたつ置かるる力石もののふが手に馴染みて丸き
  力石ふたつ確かめ写真撮る梅雨の晴れ間の風むし暑き