天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

NHK−BS「沖縄 生命息づく不思議の森

 「さなぎ」と読む。辞書には、次のように説明されている。
完全変態を行う昆虫類で、幼虫から成虫に移る直前に形態を変え、食物をとらずに静止状態となったもの。ガ・ハチのように繭の中にこもるもの、チョウ・カブトムシのように裸のものがある。また特に、蚕についていう。蛹虫 (ようちゅう) 。



  夢に見てながく忘れず蛹から出てゆくときのかの
  恐ろしさ            大西民子


  甲虫さなぎのまま死せる 地底に深く呟きとして
                  寺戸和子
  抓みたるさなぎが指に柔らかし思いがけなき温かさにて
                  浜名理香