天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

MLB3000本安打へ(2)

MLB2990本目のボール(NHK-BS

 ニューヨーク・メッツフロリダ・マーリンズの3回戦が始り、初戦にイチローはベンチスタートした。マーリンズは6点を先取したが、7回までに同点に追いつかれ、八回裏にイチローは先頭代打に立った。そこで見事右中間に二塁打を放ち、3000本まであと10本とした。ただ後続の打者がバントに失敗し、1点も取れなかった。ベンチに戻ってきたイチローに、ボンズ打撃コーチは記念のボールを手渡したが、イチローに笑顔はなかった。そしてバット、グローブなど抱えて、そそくさとベンチ裏へ隠れた。その後、リリーフの投手が打ちこまれ、2点差で負けてしまった。ベンチに出て来ていたイチローは、無表情でみんなと一緒に引きあげていった。



  八回に代打に立ちしイチローは右中間にぞ二塁打したり
  三千本まで十本となすヒット メッツとマーリンズ
  初戦に打ちぬ


  ノーアウト二塁に出でしイチローを帰し得ざりし後続の打者
  イチローの笑顔消えたり後続の打者のバントは失敗なれば
  オールスターまで六試合イチローの三千本に賭けし人あり
  二千九百九十本目のヒット球ボンズ・コーチが手渡しにけり
  マーリンズの選手すべてがバント下手ボンズ・コーチの指導
  や如何に


  八回の得点チャンス消えたればバット、グラブをもちて下がりぬ
  六点の先制あれど追ひ越されメッツに負けし初戦を悔む
  イチローにバントの指導願ひたしMLBのレベルアップに
  「事実だけ伝へてほしい」イチローは報道陣にコメントして去る