天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ヒツジグサ

NHKテレビ「尾瀬ヶ原」の映像から

 スイレンスイレン属の水生多年草。6月〜11月に花弁が10枚ほどの白い花を咲かせる。日本全国の池や沼に広く分布している。未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることから、ヒツジグサと名付けられたというが、朝から夕方まで咲いている。


     漣の吸ひ込まれゆく未草(ひつじぐさ)   西村和子


  我にこの友らのありて来り見つ尾瀬池塘のひつじ草の花
                     小市巳世司
  ひつじ草音たてて花閉ざしたり少し考えを変え立ちあがる
                      岡井 隆
  ひつじぐさぽつぽと咲いてきまぐれに時の束ねし三人家族
                      永田和宏