天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ロボット

サッカーをするロボット(nhkテレヒ

 ロボットという言葉は、チェコの小説家カレル・チャペックが初めて用いた。チェコ語のrobotaは強制労働を意味するという。
 現在のロボット工学の最先端技術が、NHK-BSテレビのモーガン・フリーマン「時空を超えてーロボットはどこまで進化するのかー」に要約されている。サッカーの試合をする、会話をする、感情を覚える、人の動作を理解し援助する など。なおNHKEテレ・サイエンスZEROの「アンドロイド研究の今」も大変興味深かった。
 そのうちに短歌や俳句を詠んだり選歌・選句をするロボットも現れるに違いない。


  ロボットに脈とられつつ逝くならむ人に疲れし独りの果ては
                    村山美恵子
  スーパーのカートを押して同型の主婦ロボットと甘柿を買ふ
                     中川宏子
  ひとの気持の分かるロボット造るといふロボットの迷惑
  二の次として             中野昭子


  溶接のロボットひと日監視してもの言ふことも吾は忘るる
                     高橋俊之
  ロボットが溶接出来ぬひとところ息ととのへて吹管構ふ
                     高橋俊之
  真夜中の無人工場ロボットがロボットを作る音の不気味さ
                     大平勇次
  ロボット化されゆく人が製(つく)りたるロボットが民を
  支配し殺むる             山本 司