天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

カサブランカ

大船フラワーセンターにて

 大船フラワーセンターに行って夏の花をまとめて見てきた。これから日を追って紹介しよう。以下は、歩きながらとったメモ。


ポーチュラカ: スベリヒユ科
すかしゆり: モナ(黄色)、ルノアール(桃色)、
      トレザー(橙色)
半夏生: 半化粧ともいう。どくだみ科。七十二候の一つ半夏生
     ころに葉が白くなることからこの名がついた。
     葉が白いのは中旬までで、その後は再び緑の葉に戻る。
サルビア: ウリギノーザ(青色)英名=ボッグセージ、
     スプレンデンス(赤色)
まつばぎく: 別名=花嵐山  つるな科、南アフリカ原産
ツンベルギア・アフィニス: きつねのまご科、熱帯アフリカ原産
ブッドレア: 英名=バタフライ・ブッシュ(蝶を呼ぶ花) 
       赤・紫・白など
ヤマモモ: やまもも科
たいさんぼく: もくれん科。龍寶寺の庭にも咲いていた。
グラジオラス: あやめ科


 園内で目立ったのは、百合の展示。近年、さまざまな草花に園芸品種が現れて、名前もなにがなんだか分からなくなるほど複雑。今回の百合にしても、人為的に作り出された花を見ていると気味悪くなる。DNA操作を覚えた人間が作り出す動植物が、今後の地球にあふれることを想像すると身の毛もよだつ。


      園丁の薔薇の香に噎す鋏かな
      百合の花カサブランカの匂はざる
      庭隅の小さき石仏百合の花


  金魚草の花咲く上に時きざむ白き長短針 花時計
  カンガルーのしっぽ尻尾に似たる花咲けばカンガルー・ポーと
  名づけたりけり