天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

原子力空母

横須賀軍港

 9月25日(木曜日)に原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に入港した。この空母は、1986年8月25日、ニューポート・ニューズ造船所で建造が始まる。1990年7月21日に進水し、1992年7月4日に就役した。命名は、当時のファーストレディ、バーバラ・ブッシュによる。就役以来ジョージ・ワシントンは6度の地中海およびペルシャ湾配備を経験した。今後、横須賀を母港として、どこに出かけてゆくのだろう? 実戦訓練も欠かせないはず。


      国防も他力本願秋の海   
      「三笠」背に東郷が立つ葉鶏頭


  原子力空母を見むとわが来しが潜水艦二隻うかびたるのみ
  国防を国連にたよる考えもありて横須賀秋ふかみかも
  基地もてばいつかミサイル飛びて来むかつて要塞なりし猿島
  原子力空母来れる横須賀に明治守りし戦艦「三笠」
  国防のシンボルとせる記念艦「三笠」に乗りて胸はる吾は
  原子力空母来れる横須賀に「土建まつり」のエレキひびかふ
  国防の中途半端を嗤ふがに原子力空母横須賀に入る
  原子力空母反対訴へて湾内めぐる小舟一艘
  潜(かづ)きては浮かぶ海鵜の湾内にぬっと入り来る
  ジョージ・ワシントン