天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

カワハギ

城ケ島にて

 フグ目カワハギ科。日本中部以南から南シナ海に至る浅い海の岩礁近くに生息する。皮膚が厚く、そのままでは歯が立たないため、皮を剥いで食用にする。刺身によし、チリ鍋によし、高価な河豚の代わりになる。この魚、地方によってさまざまな呼び名を持つ。カワムキ、ハギ、ハゲ、マルハゲ、チョイチョイ、バクチ、ラケット、メンボウ 等々。


  鮟鱇に代へて皮剥の鍋を食ふ吝(けち)にはあらず老養のため
                    岡部文夫


  釣られきて生簀にあればやるせなし口尖らする皮剥の群
先の歌をこのように改定した。