天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

新緑の箱根塔ノ沢

箱根塔ノ沢阿育王山の山門

 箱根塔ノ沢の浄土宗阿育王山・阿弥陀寺に行った。何の理由もない。ただ新緑の気息を身に浴びたかったからである。


    墓地あれど人家は遠ししゃがの花
    琵琶の音に新緑さはぐ塔ノ沢


  塔ノ沢阿弥陀寺までの石段をのぼりゆきけり
  会ふ人もなく


  塔ノ沢山のなだりのをちこちに墓地はあれども
  人家は見えず


  参道に石仏古き新しき並びてつづく山の
  阿弥陀寺