天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

箱根湯本のもみじ

箱根湯本にて

 Webでこの時期の神奈川県の紅葉の見どころを探したところ、箱根湯本があった。だいぶ前に早雲寺や阿弥陀寺に行ったことがあるので、久しぶりに訪ねることにした。ところが、以前に通った道が通行禁止になっていたり、徒歩ではきつすぎるなどあって、結局現地を踏まずじまいになった。ただ箱根の山々のもみじは、見頃となっていたので、良しとした次第。


     息切れや琵琶の阿弥陀寺もみぢ狩
     源泉はもみぢなだるる塔ノ沢
     早雲寺探して迷ふもみぢ狩


  小田急線湯本に近き沿線のもみぢ美し朝日に映えて
  阿弥陀寺へ二十二分と書きたれど坂道なれば苦し
  かりけり


  休みつつ急な坂道のぼりゆく琵琶の阿弥陀寺もみぢ
  見上げて


  昼すぎて腹すきたれば引き返す「花より団子」はもみぢ
  狩にも


  早雲寺、琵琶の阿弥陀寺いづれにも行けずじまひのもみぢ
  狩はや


  早川の流れに映る紅葉は春の若葉のなれの果てなる