天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

蛍袋

二宮町吾妻山にて

 キキョウ科の多年草。釣鐘草、とうろう花、ちょうちん花 などとも。蛍の飛ぶ頃に咲く。この袋の中に採った蛍を入れたことから、名前がついたという。



  むらさきに梅雨の雨間をあざやけし
  あら草むらのほたるぶくろの花
                宮 柊二

                      
  われになほ聖き邂逅ありとして蛍袋は六月の花
                雨宮雅子


  百の吐息もらして咲きつぐほたるぶくろ多摩丘陵
  夏を呼ぶなり        青井 史