天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

稲村ケ崎

稲村ケ崎

 鎌倉の長谷は、今の時期紫陽花見物の観光客で混み合っている。光則寺、大仏、由比ガ浜稲村ケ崎 と歩く。稲村ケ崎では、時々映画撮影をやっている場面に出くわす。写真は、鎌倉由比ガ浜側から撮ったものだが、通常の稲村ケ崎はこの裏側の写真である。


      紫陽花や雨ニモマケズ詩碑に遇ふ
      どくだみに土籠御書の石碑かな
      土牢の格子あたらし薮蚊打つ
      つばめ来るインドサラサを売る店に
      青潮の果てに空あり波の音


  撮影の銀板かざす砂浜にひときは高き「本番」の声