天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

浜昼顔

湘南海岸にて

 海岸の砂浜に生えるヒルガオ科の多年草で、茎は長く這う。初夏に花が咲き、種子は海流に運ばれる。


  浜昼顔咲きてききゐる汐鳴りのかなた原油の流されし海
                         苔口万寿子
  ひとつひとつ花仰向けてあかねさす日を溜めて咲く浜ひるがほは
                         大塚布見子


  外見(そとみ)にははかなき色の花点(つ)けて浜昼顔は茎長く這ふ