天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

アマリリス

寝室にて

 百科事典によると、一般には熱帯アメリカ原産のヒガンバナ科の一属ヒッペアストルム属の園芸雑種を指す。わが国には、幕末に渡来したという。五月から六月頃に、ユリに似た六弁の大きい花を2-4個つける。花の色は白・橙・赤・など。花言葉は「誇り、内気、すばらしく美しい」。


  しんとして直立厚葉ひかりたるあまりりすの鉢に油虫のぼる
                       斎藤茂吉
  あまりりす息もふかげに燃ゆるときふと唇はさしあてしかな
                       北原白秋


 わが家にも、何年も前から鉢植にしているアマリリスがある。


    美しき姉妹なりけりアマリリス

  めざむれば甘く薫れるあまりりすわが枕辺に二輪咲きたり