天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

きのこ1

藤沢市新林公園にて

 藤沢新林公園の里山道を歩いていて白い茸を見つけた。傘を大きくひろげた茸は、倒されていた。多分、公園管理の人が、誤って食用に持て帰らないように注意を促すためにしたことであろう。掲載の画像は里山道で見つけたものだが、WEBで調べたところ、タマシロオニタケという毒きのこのようだ。食べると死ぬ。


     をさな兒が帽子差しだす若葉蔭
     みそはぎの揺れて白蝶まぎれなし
     蒲の穂の風やめばまた立ち直る
     散るときは花すぼめたる槿かな
     合歓散れる里山路のなまめかし
     花は実に変りつつある柘榴かな


  鴉啼く里山路にぬばたまの黒とし散れり一枚の羽根
  山道に笠ひろぐれば毒茸か足蹴にされてころがりゐたり