2010-10-09 稲架 「はざ」と読む。刈り取った稲を掛け干すもの。丸太や竹を組み上げたり、立木に横木を渡したものがある。稲掛、稲木ともいう。 かさこそと掛稲(はさ)の裾出(づ)る畦雀陽のまだ残る穂を 掛きわけて 北原白秋 あきつとぶ門田のくろの稲掛のかなたに青き小筑波の山 太田水穂 古への阿騎の大野は稲架つらねし刈田にすこし人の働く 柴生田稔 大まかに組みしはさ木も上ふさの生きざま見せて布田へ 行く道 田谷 鋭 夜の水にひびきて稲架の撓ふ音しづかにわれを取り戻しゆく 大西民子