天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

大磯城山公園

やぐら(古代の埋葬)

 以前にも紹介したが、旧三井財閥本家の別荘地跡を利用した公園である。昭和62年4月に設置された。公園内からは縄文式土器や横穴墓、鎌倉古道などの文化遺産が発掘された。日本庭園や広場、茶室などがあり、大磯町郷土資料館は、横穴式古墳群とともに大磯の歴史探訪の入口となっている。大磯駅から二宮方面行きバスで10分の城山公園前下車、徒歩3分のところにある。


     別荘のあづまやありし杜鵑草


  三井家の別荘ありし大磯の山の梢に山鳩の鳴く
  大磯の山のふもとのあちこちに縄文人の棲みし痕跡
  土に立て火を当てものを炊きにけむ縄文土器の底尖りたる
  そのかみの日本武尊の東征の地図を載せたり大磯町史
  時くれば鉄路に沿ひて花ひらく背高泡立草の金色