花は美しいが有毒。牛馬に食べられないため、牧草地に群生していたりする。実は緑色から赤に変わる。別名:「君影草」、「谷間の姫百合」。花言葉は「意識しない美しさ、純粋」。
すずらんのりりりりりりと風に在り 日野草城
鈴蘭はコップが似合ふ束ね挿す 鈴木栄子
鈴蘭とわかる蕾に育ちたる 稲畑汀子
みすずかる信濃の駒は鈴蘭の花さく牧に放たれにけり
北原白秋
東京の庭に咲けりと鈴蘭の楚々たる花を人が持ちきぬ
宮 柊二
ひと束の鈴蘭活けて香に立つが息(いこ)ふ死のごと眠りに誘ふ
千代国一
札幌の友より届きしスズランの小包にほへば妻に解かせぬ
戸塚 博
似て非なる白き花にはまどはされやつと見つけた鈴蘭の花