天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

師走の里山―舞岡公園―

横浜市舞岡公園にて

 ご無沙汰して紅葉の時期に来るのを逸した。いつものように瓜久保、みずきの休憩所、狐久保、中丸の丘、小谷戸の里、ばらの丸の丘、けやき広場 などを巡ってみた。師走の里山に共通するのは、クヌギ、コナラの黄葉の美しさである。湿地の周辺には相変わらずバードウオッチャーがカメラを並べていた。


     青首のならぶ畑や霜ひかる
     陽に透けるクヌギコナラのもみぢかな


  現代に湯花神楽を伝へたる神社ゆかしき木漏れ日の森
  瓜久保と狐久保分く丘に立ち師走の朝のひかりまぶしむ
  山鳩がつどひて何をつひばめるクヌギ黄葉の中丸の丘
  黄葉のクヌギの空にふた筋の飛行機雲のほどけゆく見ゆ
  古民家にもの焼くけむりたち登り小谷戸の里に門松の立つ