天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

湯河原・梅の郷

湯河原梅林にて

 WEBで何度か開花状況を確認してから湯河原梅林に出かけた。小田原フラワーガーデンに続いて満開の梅林を見ることができた。規模と雄大さは神奈川県随一ではないか。幕山の岩壁を背景にしているところが野性味にあふれている。数年前までは、幕山頂上まで登ったものだが、今では梅林が途切れるあたりまで登って、眼下に広がる梅林を見渡すことで満足している。梅の花の下で弁当を開いて食べている人達は、なんとも幸福そうである。


     満開の梅林奥の岩登り
     岩壁にロープ垂らせり梅の花
     断崖に赤きロープや梅ま白
     汗冷えて梅の香を嗅ぐ岩登り
     幕の内弁当開く梅の花
     梅林の石くれ多き山路かな


  大いなる岩をとどむる幕山のなだり彩る満開の梅
  梅林の石くれ多き山道を杖つきめぐる老人のむれ
  白梅の下に開ける幕の内弁当あれば「おいしさう」
  のこゑ


  幕山の頂きまでは登らざりはるか見渡す満開の梅
  湯河原の梅の宴の店先はひもの、やきもの、温泉
  まんぢゆう