天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

新春の熱海桜

糸川遊歩道にて

閑話休題
 例年は2月になってから訪れていたのだが、今年は1月のうちに晴天続きの日を狙って出かけた。見に行く場所は決まっていて、糸川遊歩道と丹那神社の上の桜並木道の二カ所である。
 熱海桜は、明治4年頃にイタリア人によりレモンやナツメヤシとともにもたらされたという。その特徴は、ひとつの枝に早咲きの花芽と遅咲きの花芽が二段構えで形成されるので、開花期間が約1カ月と長いこと。昭和52年4月に熱海の「市の木」に制定された。以上の事柄は、糸川遊歩道の桜木に掛けられた手書きの説明板からの情報である。
 糸川の熱海桜も丹那神社上の桜並木も見事な開花であった。ともかく目白が多いのには驚いた。普段はいったい何処に棲んでいるのだろう。


     数知れぬ目白のつどふ桜かな


  糸川の熱海桜に目白群れ撮らむとすれば視界より去る
  糸川の熱海桜の下に咲くブーゲンビリアの赤き花々
  道沿ひの熱海桜に目白群る丹那トンネル殉職碑あり