天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

河津桜と雪の富士

松田山にて

 今年も足柄上郡にある松田山に行って来た。松田山は河津桜とハーブ園で知られる。河津桜は満開を迎えていた。心配していたように春の強風でかなり花が散っていた。その河津桜の下の斜面には菜の花が咲いて、桜とのコントラストが美しい。
 第19回の「桜まつり」の期間は、2月11日から3月12日までであるが、河津桜の今年の満開はもはや見られまい。それでも河津桜越しに見える春雪の富士は十分に見応えがある。
 藤沢まで戻ってから遅い昼食をとった。


     松田山さくらの間(あひ)に白き富士
     松田山河津桜の花ふぶき
     春二番河津さくらは見納めに
     鮎岩魚鱒串刺しの囲炉裏端
     お土産は桜まんぢゆう花の山


  満開の河津桜に雪の富士菜の花咲きて夏みかん垂る
  松田山なだりに咲ける菜の花に河津桜の花は散るなり
  昼食はデパートに摂るにぎり鮨、焼酎ロックになまこ酢の物
  花見から帰りてつけしテレビには金正男(きむじょんなむ)の暗殺シーン