天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

父の日

額の花

 昨日歩きすぎた疲れが残っているのか、今日はいまいち体のキレが悪い。鎌倉の報国寺浄妙寺に行って早々と帰宅する。


   太刀洗細き流れにあぎとひて緋鯉真鯉はこの世を生くる
   鉦木魚たたきて読経はじまれり額の花咲く山水の庭
   竹林の青き光にたたずめばほのかに匂ふ山百合の花


       父の日やジャスミンの花玄関に
       石塔のやぐら隠さむ額の花
       山水の庭馥郁と百合の花
       竹林は夏の光やリスの声
       たばこ屋の古巣うかがふ燕かな
       日は移り錆わく泰山木の花
       父の日に芋焼酎のとどきけり
       父の日に焼酎とどく鉄火巻