天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

地引網

地引網

 今日は久しぶりにからりと晴れて暑いほどの日差しになった。連休なのでどこに行っても混雑するはず。真鶴岬に行こうかと電車にのったが、思い直して隣の辻堂で下車、湘南海岸を藤沢方向に歩いた。海岸沿いの舗装道路は、ジョギング、自転車、ローラースケートで混雑していた。沖には波に乗るサーファーの群。どこもどこもここ湘南は人人人である。


     地引網富士にかかれる秋の雲
     秋ふかみひときは白しゆりかもめ
     秋潮やかもめの群るる地引網
     天高しかもめはしやぐ地引網


  大島を背に波にのるサーファーがやがてくづほる白き波間に
  地引網しぼりて揚ぐる砂浜に網よりこぼれ跳ぬるきびなご
  集ひ来しかもめ子供らはしやげば桶に仕分くる雑魚ときびなご