天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

根岸森林公園

根岸森林公園の桜

 短歌人・横浜歌会の折に、川井怜子さんから桜の見所として、根岸森林公園のことを聞いたので、さっそく行ってみた。JR根岸線根岸駅で下車、根岸台まで登っていく。崖が崩れているような脇道を歩いた。
 この公園、もともとは慶応三年(1867)にわが国最初の洋式競馬が行われたところ。昭和十八年六月まで続いたが、戦後は米軍に接収され、モータープール、ゴルフ場となっていた。その後一部が横浜市に返還され、公園として整備された後、昭和五十二年に開園された。公園の一画には、競馬博物館がある。桜山と呼ぶ丘陵には、桜木がまとめて植えてある。そめいよしの、やまざくら、やえざくら など五百本の桜はいくつかの企業が寄贈したもの。幸いまだ咲いていた。


      米軍の接収跡地桜山
      道産子のまなこ澄みたり花吹雪
      湧水の台地支ふる力かな